今日は中国四国米粉食品普及推進協議会さん主催の米粉利用拡大セミナーに参加してきました。
セミナーと名のつくものに参加したのはものすごーく久しぶりだったので、ちょっとだけ新鮮な感じがしました。
内容は、農林水産省の方による「米粉の用途別基準・米粉製品の普及のための表示に関するガイドラインについて」のお話。
グリコの方による「グルテンアレルギー対策としての米粉利用のパン他について」のお話。
文字だけみると難しい内容っぽいですね~。
簡単に言うと、米粉の最新情報(^^)
グルテンフリーという言葉が流行っていますが、米粉100%の美味しいパンの試食もありました。
米粉パンというと時間が経つと固くなるイメージがあると思いますが、そのままの状態でも4.5日は美味しくいただけ、酵素を足すと1ヶ月は日持ちするとか。
トースターで温めた米粉パンは更に美味しかったです。
防災食としての米粉パンの開発もどんどんと進んでいるそうで、アレルギーのある方にとっては本当に助かるなあと思います。
大手企業が本気で開発をすれば何でも出来上がるのだなあという正直な私の感想です。
レシピを聞いたわけではありませんが、食感を良くするために添加物を加え賞味期限を長くし、大量生産向けに成形できる生地を作る。
それで米粉の消費が拡大され自給率が上がるのであればそれに越したことはありませんが、何を選ぶかは消費者次第。
米ピューレ・米ゲル
今回、「米ピューレ」や「米ゲル」という新たな米殻加工品があるということも初めて知りました。
- 「米ピューレ」は米殻を加熱処理した後に、裏漉ししピューレ状に加工してパン等に利用。
乳化剤の代替として利用でき、保湿性に優れたパンの製造等が可能。- 「米ゲル」は高アミロース米を炊飯後に高速撹拌しゼリー状に加工しパン等に利用。
加工条件により様々な物性に加工でき、パン・菓子等多彩な用途に使用可能。
老化(時間の経過とともに水分が抜けて堅くなること)しにくいパンの製造やカロリー低減(卵・油脂の代替利用)が可能。
グルテンフリーは日本だけではなく米国や欧州諸国でもかなりのニーズがあるそうなので、日本の技術を駆使し米粉製品を輸出していこうという流れがあるようです。
2020年の東京オリンピックを見据え、日本米粉協会ができ表示のガイドラインを整えたり認証マークを作られています。
これからスーパーなどでそのマークを目にする機会も段々と増えていくと思います。
急に何かが変わることはありませんが、少しずつ米粉が浸透していき当たり前になる日も近いのかもしれませんね。